Daniel Behle

仕事帰りに御茶ノ水ディスクユニオンに寄りました。
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 Lyudmilaさん推薦のDaniel Behle(テノール歌手ベーレ)の録音を聴いてみたいと思って、でも中古CDはまだ出まわっていないかな?等と考えながらシューベルトコーナーを眺めたら簡単に「水車小屋の娘」を発見した。
 しかも割引対象617円だからラッキーな気分。ついでにまだ聴いていないグリモーを見つけたので購入。2枚とも同じ値段だった。
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 ああ、そういえば以前ne○2さんが600円だかで購入した若き日のグリモー6枚組みがあった。残念ながら1900円代だったのでスルー!あれが600円だったとは店員が値札を貼り間違えたのではなかろうか?
 帰宅し早速ベーレを聴いた。若々しく素直な表現のシューベルト。今の時代まともにリートが歌えるだけで貴重な存在なのです。でも、水車小屋は晩秋に相応しくないと考えた。やっぱり冬の旅でしょうか。
 晩秋といえば、なんとなくブラームス3番の交響曲だったけれど今は昔、最近ベートーヴェンブラームス交響曲がNGになっていて(特にベートーヴェンが嫌い)どうにもこうにも具合が悪い。
 関係ないが「晩秋の庭における牛」というタイトルの絵画を描いた画家が登場する小説はサキだっけ?
 好きじゃないではなく楽聖に対しての嫌い発言は自分でも大いなる問題のような気がするけれど駄目なものは駄目だから仕方がない。季節が変われば好きになれる可能性はあるとは思うが、間違いなく今年最後のベートーヴェンが以下の動画である。
 全部で9時間以上のそれはベルリンの壁が破壊されて25周年の式典やら様々なイベントの様子が映し出されていて(年老いたゴルバチョフがいた。)おしまいのほうにバレンボイムが第九の終楽章を壁があった場所で指揮している姿が見られる。歌手はパペ、フォークト、ガランチャ、そして何故かフレミング。カウフマン何処へ・・
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 この演奏が素晴らしいとか意義深いとかは僕にはどうでもよくて(実際には超雑なベートーヴェン)品位に欠ける五輪の開会式みたいな演出の中に無理やり組み込まれたシラーがやたら滑稽に感じられて困惑。可笑しな表現だけれど出し物としての面白さはある。第九に続いてヴァイオリンとチェロの演奏→変なバンドが長々と続く。
 スポットで光り輝くブランデンブルク門は世界の終末を見ているよう。もしかしたら資本主義社会は間違いだったのでは?疑問符。
 自分がベルリン市民だったら、お祭り気分で楽しめたのかな。
 でも、人の多さに恐怖を感じ逃げ出したかもしれない。