ぐるぐる交換会とアリアの衝撃
御茶ノ水の居酒屋でCD交換会が開催されました。
以下、戦利品。
グリモー若き日の5枚組み
ダウランド「Consort Music and Songs 」 Catherine King他
ビーバー「ヴァイオリンソナタ」 アンドリュー・マンツェ他
アルビノーニ「オーロラの誕生」 山路芳久他
ファニー・メンデルスゾーン「歌曲集」 ラン・ラオ他
クララ・シューマン「歌曲集」 ラン・ラオ他
椎名林檎さんわりと好きなのです。
それからシューベルト交響曲7番のホ長調?ワインガルトナーが未完の作品をアレンジしたものをレークナーが指揮している。仕事の関係で来られなかったgさんに差し上げるお預かりものだけれど、興味あるので聴かせていただきます。
ダムを作る動物のビーバーは知っていたが(世界で初めて無伴奏ヴァイオリンソナタを作曲したオーストリア人らしい)この手の企画がなければ絶対に聴く機会のない音楽だから有難い気持ち。事実素晴らしいCDでスピーカーを見つめたまま最後まで聴き入ってしまった。そういえば、その昔クレメンス・ビーバーという端役のテナーを聴いたことがある。それとアニメかなにかのチャックのお話は全く憶えていないけれどザワザワ森のジャブジャブ川という謎めいたリズム感だけが記憶の奥の方に微かに残っている。
リズム感といえばnさんからご提供いただいた「農民&珈琲カンタータ」の日本語訳が面白い!丹羽久雄氏なる人の翻訳は全部が七五調に構成されていて(勿論他人の考えた文章は紹介できないが)僕は誰もいない自宅で声を出しながら原稿を読む癖があるので、言葉は古のそれだけれど楽しい気分になってしまった。何かのタイミングで真似してみようかなといつになく前向きな気分。
それと、nさん提供のお話でドキリとしたこと。
ゴールドベルク変奏曲に対して小林道夫氏曰く、フレデリック・ノイマンによる同曲の主題装飾音について言及した論文を読み「アリアにすきま風」をお感じになる。つまり作曲家が当時のギャラント様式の影響を受けて、全く別人創作による主題を引用したのではないかしらんというお話。吃驚して酔いが醒めた。
劣っているとまでは思わないけれど、こんな僕でさえ無意識のうちに違和感は持ち続けていたし、もしあの有名なアリアが誰だかわからない人のものならば、なんともロマンティックな出来事。