一枚のレコード

 先日御茶ノ水デ○スクユ○オンでヘルマン・プライの中古レコード(600円の2割引)を購入した。
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 曲目は以下。有名な作品ばかり。
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 実は最近あまり身体の調子が良くなくて、もわもわと魂だけが浮遊しているような可笑しな想念にとりつかれていた。熱は出なかったけれど喉と鼻がやられてしまい,仕事をするのが難儀だったのです。こういう時は行動的になれるはずもなく、実際ソファーに腰掛けたままなにもしないでいた。そして睡魔?現実とあの世の中間地点のような場所に導かれ幾つかの幻覚を見た。その中の一つが気になっていて<大きな地震がくる>というもの。それは、たぶん5月のように思っているのだけれど、論理的ではない単純な妄想。
 
レコードではALLERSEELEN Op.10 No.8 Gilmに心奪われた。

Stell auf den Tisch die duftenden Reseden,
テーブルの上に香り高い木犀
Die letzten roten Astern trag herbei, 
そして今年最後の赤いアスターをそえる
Und lass uns wieder von der Liebe reden,    
あの恋について再び語り合いたい
Wie einst im Mai.           
かつての5月のように

Gib mir die Hand, dass ich sie heimlich druecke
私は差し出された手をそっと握る
Und wenn man's sieht, mir ist es einerlei, 
誰かに見られても構うものか
Gib mir nur einen deiner suessen Blicke,  
あなたの甘い眼差しを見せてほしい
Wie einst im Mai.           
かつての5月のように

Es blueht und duftet heut auf jedem Grabe, 
どのお墓にも花が添えられ香りが漂う
Ein Tag im Jahr ist ja den Toten frei, 
年に一度だけ死者が自由になる日
Komm an mein Herz, dass ich dich wieder habe, 
私はもう一度あなたに触れてみたい
Wie einst im Mai.            
かつての5月のように

 今朝起床したら、レコードターンテーブルがグルグル回転していた。
 記憶にないのですが万霊節を聴きながら眠ってしまったのでしょう。