皇帝ティトゥスの慈悲

 14時から以下のプログラムがFMで放送されました。
 ラシーヌの語りつきでロレールの指揮だから録音の準備を整え楽しみにしていたのですが、後から確認してみたらオペラだけが録音されていなくてがっかりしてしまった。単純にPCとボロレコーダーを繋いでいるアナログな方法。海外のウェブラジオは慣れているのだけれど、どうも「らじるらじる」って苦手なのです。アーノンクール以降はCDに焼けた。ところで過去の放送は聴けるのかしらん。

 「歌劇“皇帝ティトゥスの慈悲”第1幕」 モーツァルト作曲
 (1時間04分00秒)
 「歌劇“皇帝ティトゥスの慈悲”第2幕」 モーツァルト作曲
 (1時間10分10秒)
 ティトゥス…(テノール)クルト・シュトライト
 ヴィッテリア…(ソプラノ)カリーナ・ゴーヴァン
 セスト…(メゾ・ソプラノ)ケイト・リンジー
 アンニオ…(メゾ・ソプラノ)ジュリー・ブリアンヌ
 セルヴィリア…(ソプラノ)ジュリー・フックス
 プブリオ…(バス)ロバート・グリードウ
 (合唱)アエデス合唱団
 (管弦楽)ル・セルクル・ド・ラルモニ
 (指揮)ジェレミー・ロレール
 ~シャンゼリゼ劇場で収録~
 (ラジオ・フランス提供)

 「交響曲 第41番 ハ長調“ジュピター”」 モーツァルト作曲
 (39分23
秒)
 (管弦楽ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 (指揮)ニコラウス・アーノンクール
 <SONY MUSIC SICC 30170-1>

 「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581」
 モーツァルト作曲
 (31分50秒)
 (バセット・クラリネット)エリック・ホープリチ
 (演奏)18世紀オーケストラのメンバー
 (指揮)フランス・ブリュッヘン
 <PHILIPS PHCP-9511/2>

 「ラシーヌ賛歌 作品11」 フォーレ作曲、ジョン・ラター編曲
 (6分45秒)
 (合唱)ケンブリッジ・シンガーズ
 (管弦楽シティ・オブ・ロンドンシンフォニアのメンバー
 (指揮)ジョン・ラター
 <Collegium Records COLCD 109>

 でも素晴らしい演奏だったので、ますます7月のロレールが楽しみになりました。
 自宅の玄関前の花々。甘い香りがする。勝手にニワトコということにしている。
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 用事の無い雨の日は珈琲とオペラセリア。
 
 <あらすじ>
 紀元1世紀のローマ。皇帝の娘ヴィテッリアはティートの妃となり再び権力を握りたいと思っていた。ところがティートがユダヤの王女を妃に迎えると知り暗殺を企てる。ヴィテッリアは自分のことを愛していたセストにこの暗殺を命じる。セストは皇帝の忠臣で友人だが暗殺を引き受けました。そしてティートの結婚が中止になり、暗殺計画も頓挫した。しかしティートはセストの妹であるセルヴィリアと結婚すると発表。セルヴィリアはすでにセストの友人であるアンニオと婚約することが決まっていたので「あらどうしましょう。」セルヴィリアはティートに直接自分の気持ちを伝え、ティートはその願いを快諾しセルヴィリアとの結婚を取りやめた。この経緯を知らないヴィテッリアは、セルヴィリアが妃に選ばれたと聞いたとき、再び暗殺計画を実行しようと、セストに暗殺を命令。しかし、この後、ティートはヴィテッリアを妃とすることを発表。ヴィテッリアは暗殺を中止しようとしましたが、時すでに遅くセストは火を放ち、宮殿は炎上したのでした。
 しかしティートは無事でした。つまり暗殺は失敗した。ヴィテッリアはセストにローマから逃げるように言いますが、セストは皇帝の近衛長官プブリオに逮捕される。ティートは戸惑う。「なぜ暗殺に至ったのか?」理由を聞こうとしますが、セストは「もう死にたいの」と言う。苦悩する皇帝ティート。しかし皇帝暗殺の罪は死罪にするしかありません。ヴィテッリアは、死を前にしても自分の名を口にしないセストに心を惹かれる。そして、皇妃の夢を諦めティートに自らの罪を告白。ティートは友人を救えると思うと同時に別の罪人が現れたことに悩む。そこでティートは二人とも許すことにした。人々はローマが寛大であることを知り、皇帝ティートの慈悲を讃えた。

 暫しオペラの余韻に浸り、先程夕食に生パスタを食べました。
 それから10月のレオ・ヌッチのチケットを購入しました。