チマローザ「レクイエム」

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 人ごみが苦手なのだけれど、そこそこ調子が良かったので数年ぶりに渋谷のタワーレコードに行ってきました。
 7階のクラシック音楽売場は綺麗にリニューアルされていたが、お客は10人位だから外の混雑が嘘のよう。
 色々探してみたのだけれど、Damrauの「モーツァルトのアリア集」と「チマローザのレクイエム」を購入。両方ともジェレミー・ロレールの指揮である。
 帰宅してまずはモーツァルトから聴き始めたら、どの曲も素晴らしい歌唱で耳にご馳走の気分を堪能できましたが、なんとなく全体が金太郎飴みたいな印象で(つまり立派だけれどどれも同じ雰囲気)途中から飽きてしまった。ただ伴奏は見事なもんだから、2~3曲で構わないので序曲程度入れてくれれば全く別のCDになったのにと残念でならない。コース料理なら永遠とメインのお肉な感じは「物には限度がある」とでも言いたくなる。
 それに対してチマローザは面白く何度も繰り返し聴いてしまった。(初めて聴いた。)特に魅力的な音楽でもないし合唱やソリストもあまり上手ではないのに不思議と夢中になれる世界。食べものなら鮮度の良いお寿司をお腹がいっぱいにならない程度に注文しているようなもの。しかもそれはこってりしたトロではなく、微かにしめたヒカリモノの類。ライヴ録音である。
 あとロレールで欲しいものは、モーツァルトの25番26番29番が入っているCDなのですが、廃盤みたいでタワーは勿論のことアマゾンでも買うことができない。かといってディスクユニオンにもない。だいたい存在がマニアックすぎるのでしょう。国内で何人が所有しているのやら?
 ここ1ヶ月、自分の好きな分野の音楽をテーマに書いているのですが、可笑しなことに皆様からのコメントが激減している。それが面白い。