誰が録音したのでしょう?

 約1ヶ月ぶりの更新です。
 読書に続いて書くことが億劫で、このままいくと喋ることも面倒になるような気がしています。
 また金銭上で非常に厄介なことがあり、結果としてはうまいこと回避できたけれど、とある取引先ホテルの歴史的マインドが小さな音を立てて壊れた。もう僕には関係ない。
 
 FBでWagner radioなるものを時々見ています。
 ある日のこと、ルネ・コロ出演の「マイスタージンガー」がyoutubeで聴けると記されていて、随分昔の録音みたいだと思いつつクリックしてみた。
 それが↓なのだけれど、途中まできたところで心臓がバクバクし始めた。
 「この録音もしかして?」
 『1991年12月29日ドレスデンのゼンパーオーパー』・・久しぶりに鳥肌が立ったのは、僕はこの公演を現地で聴いていたから。それで本棚をひっくり返してプログラムを探し出した。
 音質はどう考えてもカセットテープの盗み録りなのだけれど、いったい誰が録音したのやら。 
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 コロのファンではありましたが、この日に本人が出演するとは全く知らずにいた。
 当時は勝手気ままに旅ができるのも若いうちだろうし、もしかしたら明日死ぬかもしれない人生だしドレスデンでゼンパーでマイスタージンガーを鑑賞しよう程度の気分だったと思う。
 チケットは今みたいにネット予約なんてできないから、ホテルのコンシェルジュに依頼しておいて、本当に予約できているかな?と不安を抱えながらチェックイン。そして劇場へ。
 プログラムを手にしたときの衝撃は忘れられない。コロだけじゃく吃驚するようなキャストだった。
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 ウラシハのザックス、Sフォーゲルのポーグナー、シュルテのベックメッサー、シュライアーのダーヴィッド、演出はウォルフガング・ワーグナー・・ 
 終演後楽屋口でコロさんにご挨拶したら「東京から来たの?ご苦労さん。今日はこれから皆がパーティしてくれるんだよ。また東京に歌いに行くから。」と話してくれた。
 深夜エルベ川の欄干から劇場をふりかえり、確かに僕はドレスデンの栄光を見た。
 ちなみに名歌手はこの日が歌手人生最後のワルターだったそうです。
 懐かしさのあまりジーンとしながら全曲鑑賞。わりと音楽の細かな部分まで記憶している自分に驚いた。
 ワーグナー好きに推薦いたします。
 
 ↓は同じような時代のジークフリートで、ベルリン・ドイツ・オペラで、やはり盗み録りとしか思えない音質。
 マイスタージンガーの検索ついでにyoutubeで発見して(もしかしたら貴重な録音かもしれない)昔からのオペラ好き友人にメールで教えてあげた。
 そしたら「私、これ現地で聴いているの!懐かしいな~」という返信メッセージ。
 吃驚した。
 CDやラジオ放送程度ならなんともないけれど、どこか奇跡的な繋がりを見出した気持ちになれて、極端かもしれないけれど生きていて良かったと思えた。
 
 
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 いきなり全然関係ないが友人キーボード奏者がプロデュースしている碧井愛莉さんのライブを聴いてきた。
 渋谷のホテル街ど真ん中にある「七面鳥」というお店。
 https://twitter.com/airi_vo ジントニック片手に楽しんた。
 たまにはクラシックじゃないのも健康的に感じられました。
 
 以下今後の予定。
 9/19 シルヴィア・コスタ講演会 イタリア文化会館
 11/9 チャイコフスキー交響楽団 ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 「エフゲーニ・オネーギン」 NHKホール
 11/26 読響 シルヴァン・カンブルラン指揮「アッシジの聖フランチェスコサントリーホール
 2018/4/7 ベルリン・コーミッシェ・オーパー公演「魔笛オーチャードホール
https://www.youtube.com/watch?v=QNz65kYmiW8 ベルリン・コーミッシェは楽しそうです。
 わが家にいるような黒猫が登場するらしい。
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