もう一つ演奏会鑑賞

 報告が前後しますが、先月はもう一つ演奏会に出かけておりました。メシアンの3日前のこと。
 アマチュア合唱団(女声コーラス)アマチュアといってもわりと歴史がある団体。
 聴きに行った理由は、ピアニストが友人だったこと。それとプログラムのなかに高田三郎の「水のいのち」があったから。というのも数年前に「水のいのち」を朗読した経験があって、youtubeで合唱を聴くと言葉が聞き取りにくく、こればかりは作曲と作詞の歩み寄りなのでしょうが、やたらストレスに感じていたのです。ちなみにあんまり好きな曲ではない。
 会場は横須賀芸術劇場小ホール。京急の汐入が最寄だけれど、JR横須賀駅から10分程度なので自宅からも近い。駅を降りると公園があって海上自衛隊関係者らしき人たちと護衛艦(米の軍艦かも)と潜水艦。
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 しばらく海を眺めていたくなる気持ちの良いお天気。小春日和だなと思った。
 しかし実情として水面はゴミだらけで水のいのちとはいえない。
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 自由席だったのでセンターこの辺りなら音が良いかな。
 それで僕の左横が2席空いていて、そこのところはあまり重要でないのだけれど、ギリギリで入ってきた年配のご夫人3名(ババア)が「ああ、ここ空いてる。でも2つしか空いてない。3つ空いていればいいのに。」と僕の顔を見ながら言う。つまりドケという意味である。(こういうときは絶対に妥協しないと決めている。)
 しかし、あとから素直にドイテいればよかったのは、周囲のお客が演奏中なのに喋る喋る。ストレスで頭がおかしくなりそうだった。 
 それで「水のいのち」ですが、指導者の方針が言葉を大切にされているようで、子音が美しく、とても聞き取りやすいと思った。ただ始まって気がついたのは、何度も朗読の練習していたから大部分暗記している自分がいて、漠然と聴く人よりかなり有利な立場だったこと。あえて今の自分に「この曲は好きか?」と質問するなら、「あんまり好きじゃない。」・・詩は良いと思う。音楽が嫌い。
 後半は出口の近くの席に移動。何故なら途中で「ふるさと」を全員で歌うという恐ろしい企画があって、直ぐに逃げ出せる場所をキープしたのでした。「さあ、皆さん一緒に歌いましょう。」(こういうときは絶対に歌わないと決めている。)そういえばヌッチのコンサートで「忘れな草」を歌った。それはヌッチだからである。
 終演後、なんだか具合が悪くなりピアニストに挨拶もせずホールを脱出。
 「急いでロビー出たのに、途中で帰った?」とメールがきた。まさか「ふるさと」だけ逃げ出し、アンコール前後から気持ち悪くなったともいえない。とりあえず素直に「最後まで聴いたよ。出口近くの席だったからね。」と返信。
 それにしても会場9割以上が年配のご婦人方。二酸化炭素の濃い演奏会だった。
 
 でもね、舞台で喋りギャラをいただき、僕も似たようなところで生かされてきたのかなと思った。
 鎌倉駅近くでエスプレッソ飲みながらそんなこと考えた。
 
 最近ナルコレプシーが悪化してる。
 困りました。