「魔笛」 ベルリン・コミッシュ・オーパー

 4/7(土)19時~東急文化村
 モーツァルト歌劇「魔笛」ベルリン・コミッシュ・オーパー公演。
 話題のバリー・コスキーに興味があって夜の渋谷に出かけてきました。この人は昨年のバイロイト音楽祭で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を演出。バイロイト初のユダヤ人演出家。
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 指揮者も歌手もきちんとした前情報がなく、読売さんの主催で大丈夫かな?と若干不安がありましたが幕は上がった。空席が目立ち、不思議なのは僕の周り3階後方のE・F席がやたら空いていたこと。もしかしたら売られていない?
 序曲前にコスキーがマイク片手に登場。「日本の皆さん、こんにちは。・・・楽しんでください。」
 舞台は映像中心に進行。以下参考動画。
 勢いのある画像編集。役者はアニメーションの中に飛び込み加速する動画に合わせ歌い踊り走るから驚いてしまった。歌手には全く期待していなかったけれど上手い人たちばかりでした。ただ2日前にデカイ声を聴いていたから、コミッシュのモーツァルトはいかにも音が小さい。たぶんホールが大きすぎて具合が悪いということ。それでも最後まで飽きずに楽しめた。

 ※発見したこと。
 魔笛って奇妙なお話だけれどアニメの効果は面白いもんで、例えば「善と悪」に区別したくなる我々の尺度がとても小さく、俗な言葉ですが「そんなのどうでもいい」と思えてしまった。ただ夜の女王が巨大な蜘蛛みたいだったり、ザラストロでフリーメイソンのシンボル等がそのまま出てくるから、何か感じた人はいたかもしれないけれど、我家の黒猫チビみたいなパパゲーノの子分が飛び上がると花びらになったり音符になったりと視覚的な楽しさが先にやってきた。青いハチドリとミツバチと花々。海の中ではアンコウやタツノオトシゴとクラゲ。孤独でありながら限りなく夢のような世界(笑)

 ※疑問点。
 白塗りの歌手は大きな画の中の一部分に過ぎず、個が失われて見えてしまう。狙ったのではなく偶然そうなったのだろうけれど。それと動画に合わせて劇が構成されるということは、指揮者もそれに合わせて速度を決めているのかな?始めのうちは気にならなかったけれど音楽全体の意思が希薄に思われた。オペラというより無声映画みたい。でも良い演奏でした。
あっ!そういえば、翻訳日本語に「あんなイケメン見たことない」とか「素敵なギャルに萌え」・・誰が書いたのやら。バカ野郎である。
 試練、自立、勇気とは。タミーノとは誰なのだろう。そんなことを考えながら帰路に着きました。

 注射に行ったときのチビ。
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 珍しくグッズ「手帳」を購入。四角い箱は出口で配られていたもの。中には飴が入っていた。
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 それから蛇足ですが、開演1時間前の18時頃、駅前スクランブル交差点で赤信号無視して車が暴走した。
 このとき近くにいました。渋谷は苦手です。