6・11のジュピター
ワールドカップサッカーが始まり賑やかと申しますか、あんなにお祭りみたいな騒ぎでしたっけ。
現地の人が吹いているラッパみたいな楽器、名前を何度聞いても忘れてしまうのだけれど、あれが凄く脳に響きまして、大量の虫が飛んでいるみたいな音で、とても私はスタジアムに行けそうにありません。
それでも日本戦になればテレビで応援したいですね。
私は岡田監督の「心」が心配で、変にならないといいなと思っています。
特にジャーナリストの皆様、貶すのは楽だけれど、プロの仕事はそこから先の文章力が大切なのです。
皆が応援したくなるようなコピーを書いてください。
書けない或いは書きたくないなら仕方ないけれど、私が先に変化してほしいのはジャーナリズムです。
勝つように応援してほしい。
しかしサッカーより私に大切なのは、今日6月11日はRシュトラウスの誕生日でもあること。
そんな気分からベームのレコードを掛けた。
いま聴くとピリオドでもないし繰り返しもしないし、些か時代がかった演奏だけれど、気どっていなくて温かみがあり、この曲はこの演奏で覚えたのだなと懐かしい。
まともに読めないのにスコアを買い、レコード流しながら、おたまじゃくしを懸命に追いかけた。
時間が経つのは速い。
黄ばんだ新聞紙。
今では新聞とるのも止めてしまいました。
ベーム以外で41番の好きな演奏は、ジュリーニ指揮フィルハーモニアオケ(デッカのCD)。デッカの録音は誰かのブログだか本で読んだのだったか、嫌いな人がいるみたいで、でも私は普通に綺麗な音だと思うしスピーカーの前にいると、オーケストラの前にいる感じがしてワクワクします。上品な演奏。
それとアーノンクールが指揮したウイーンフィル(日本公演NHKをDVDに録画したもの)。あの時私は別のプログラムを聴きにいったので、テレビの前で聴いた。39番、40番も含めてあんなに集中してテレビを見たのは初めてだった気がする。
バレンイム指揮ベルリンフィルのライヴ(昔FMで録音したテープ)。これは演奏の中身というより、当時お付き合いしていた女性と一緒に聴いていまして、終楽章の最後でフーガみたいになるところになると、バレンボイムは急にテンポ遅くするから、当時の感覚で「かっこいい演奏だな」と思いまして、その頃を思い出すのです。
梅雨が目の前。
深夜の空を眺め、人間存在の儚さを思う。