貝殻珈琲と1年まえの記事

 珈琲豆の中が抜け落ち貝殻のような形状になったのものを、そのまま「貝殻」と表現するようで、何故かアフリカの豆にそれが多いそうです。
 いつもの店で、裏メニューとまではいかないけれどケニア豆は全体の約2割が貝殻だそうで、それだけを集めて焙煎したものを売ってくれた。
 店主が銀座の有名なカフェのオーナーから教えてもらったそうで、見た目は悪いから大丈夫かな?と不安も覚えますが、本当に美味しいから驚いてしまった。
 普通の形状のケニア豆と比較すると、まるで別物を飲んでいる気持ちになる。
 例えるなら、(江守徹的なナレーションで)
 「黒スグリから渋みを取り除き寧ろシトロンのような柑橘系に近いような、或いは強風のサバンナの乾いた大地に、年に数日の雨が降り注ぎ、大地を侵食し湿度を帯び一面に広がる若やいだ植物の香りを爽やかな風が運んでくるような印象だ。」
 アフリカに行ったことないが、なんでも先に書いたもの勝ちと思っている。
 @昨年の今頃に村上春樹「1Q84」BOOK3についてブログに書いていまして、(2010年5月17日の記事)1年の時空を通り越して昨日ハルコウさんがコメントしてくださり嬉しかったのですが、あの時も村上春樹について書く人は多いだろうからと想定し、誰よりも早く感想を書いてやろうと企んだのですが、いまだに私の考えと同じ考えの記事を見たことがなく、そんなうちに何時しかムーブメントも去った。
 かなりいけてる書評かと思ったのですが、仕方ない。