コスタリカのコーヒー

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 コスタリカ豆ハイローストを時間をかけて丁寧に淹れた。普通のカフェで供されるものと比較すると、4~5倍は濃いので、クラッとするくらい脳が覚醒してくる。
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 少量を口に含めば苦さの中に微かに乳製品脂質のような丸みが感じられ、ゆっくりと舌の中心部から外側に流れ、独特の芳香が鼻腔を抜けていく。その余韻は、窓を開けると山から降りてきた湿度と絡み合うように体内に吸収されていく。水無月の無は連体助詞。つまり水の月と考える。
 いつものことですが、愛用のベートーヴェンカップを使用。そのカップは注ぐ前に湯で温め細心の注意を必要とするが、今日のように暑くも寒くもなければ冷めても美味しく感じられる。
 ベートーヴェンといえば、昨年のヤンソンス指揮バイエルン放送演奏会「3番・4番・5番」を放送していた。人気のある人で、素晴らしい演奏だとは思ったけれど特に感慨は無かった。お客様はたいそう盛り上がっていたけれど、随分昔の演奏家を聴いているような印象で、これもテレビと実演の落差なのか僕にはよくわからない。途中から飽きてしまい、別のことを考えながら観ていた。
 他のテレビは哲学者梅原猛氏のスーパー能「世阿弥」のドキュメンタリーは比較的面白く鑑賞できた。
 創作及び演出担当と大きな仕事をした観世流シテ方の大家梅若玄祥氏の身を削るような仕事に感銘を受けた。梅原氏の現代の言葉を用いる考えと照明の多様化には、全てにおいて共感できないものの、新しいものが発信されることは好ましい。
 
 
 身体のコンディションがあまりよくない。
 不眠症と腰痛に悩まされている日々。
 先日、首の無い男が運転するバイクに追いかけられる不可解な夢を見た。
 その翌日近所を散歩していたら、黒いバイク用のヘルメットが鉄のパイプに刺さっていてドキリとした。(鉄パイプはその昔あった料亭の看板が外され、背丈ほどあるむき出しの足の部分だけが残っているもの)
 遠くから見ると中に首があるように感じられてくる。