映画や美術や様々

フェルメールの天使

昨日NHKニュースでフェルメールの絵画を(完成作品に後に誰かが塗りつぶしたらしい)修復していることを特集していた。そこでスマホでテレビを撮影したのですが、素直に「やっぱりそうだったか。」と思ったのです。 上の写真は修復前のもの。僕はこの作品を…

ムンク展

2019年もよろしくお願いします。 年末年始はクラシックの音楽番組ばかり観ていました。 昔からクリスマスとお正月の騒々しさが苦手で自宅から殆ど出ていない。 でも少しだけ外出した。12月28日(金)「ムンク展」。体力があれば「ルーベンス展」の梯子もと…

ペトレンコのウィーンフィル客演と怒りの絵画

Kirill Petrenkoがウィーンフィルに客演(12/8と9)しました。 プログラムは以下。9(日)の演奏が聴けます。 ただし、ORFは基本配信期間が1週間なので、残された期限は2~3日。興味のある人は急いでください。 Rudi Stephan: Musik für Orchester Richard …

睡魔とMRIと自作絵画

少し前のこと、川喜多映画記念館にアレクサンドル・ソクーロフ監督の「エルミタージュ幻想」を観に行きました。 日本の映画界に貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡をこじんまりした映画館に改装し、比較的まだ新しい建物なのですが、ごちゃごちゃした観…

2枚の絵

皆さんの記事にコメントは書けるのですが自分の文章となると気力が出ず、その気になれないけれど、今月中にもう1つくらいと思いました。 随分前に何気なく描いた絵を2枚公開いたします。 ある日小さな画用紙にテーブル上のスプーンを鉛筆で短時間デッサン。…

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』を(川喜多映画記念館)観に行きました。 鶴岡八幡宮近くの川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡にあって、完成前はやたら長い木製の塀で中を見ることはできませんでしたが、現在は母屋邸宅を残し芝生の…

菊地絢女さんの個展

土曜日のこと仕事を終えてから、初台で開催されている造形作家菊地絢女さんの個展に出かけてみました。 http://www.ayamekikuchi.com/Newstop2012.html 月末まで展示されている。 人の出会いは面白いもので、僕が司会をしたお客様の友人が絢女さんという繋が…

水戸

常磐線に乗って水戸にきました。 時間があったので、学生時代アルバイトで製作に携わったガラスモザイクの壁画を見に行ってみた。 やたら不便な場所にあるのだけれど、公共の機能している建物の中で、つまり完成した形を知らないままでいることが何となくス…

久しぶりの映画 佐々木昭一郎

10月18日は誕生日。独り特別な時間を過ごしたい気持ちがあり仕事も細々した約束ごとも入れないようにしていた。それでもパートナーが食事をご馳走したいと提案してくれて前日17金曜は外食。 青山のレストランや東京會舘等が候補だったけれど、最終的には僕の…

シェローの動画と記憶を失った深夜の作業

http://www.youtube.com/attribution_link?u=/watch?v=LxNOiOCBbAE&feature=share&a=kuFHX26kfoHtevadLM0NyQ ↑映画「アデュー・ボナパルト」 パトリス・シェローがナポレオンを演じている。 第1回東京映画祭で上演された作品なのですが、あの時はなんと!N…

色彩感覚とカメムシとエロティックなやりとり

夕方珈琲豆を買いに藤沢のいつものお店に向かった。 前回のブログで紹介した大群のヒヨドリの時間で、けたたましい南口から地下道を通過し北口に出るのだけれど、途中さいか屋入口近くのウインドウに小学生と中学生の水性絵画が飾られていた。写真は小学生の…

日常の風景

春一番の三日後の夜、埼玉に住んでいる友人が鎌倉までやってきたので、ちょいと隠れ家的なお寿司屋さんで日本酒飲みながら男二人で食べまくった。店主は江戸前のいい仕事をする人で、しかも安くって誰にも教えたくない。時々そういうお店があるけれど、ガイ…

マウリッスハイス美術館展

夏休みだし混んでいるとは想像していましたが、上野のお山は大変な賑わい。一昨日の日曜日。 西洋美術館のロダンを横目に、あまりの暑さにボ~として己は「考えない人」になりかける。 なんだか色んな展覧会があっちこっちで行われているのですが、目指すは…

「愛と哀しみのボレロ」の知られざる失敗シーン

bolero - ravel - les uns et les autres part II - jorge donn 巨匠クロード・ルルーシュ監督の「愛と哀しみのボレロ」は、たぶん名作である。 ロシア・フランス・ドイツ・アメリカの4ヶ国、時代に翻弄された家族の物語で、私の好きな映画である。 しかし今…

愛する者よ列車に乗れ

Ceux qui m'aiment prendront le train パトリス・シェロー監督「愛する者よ列車に乗れ」の最初の部分。 画家の葬儀のために美しき男たちが集いリモージュに向かう列車に乗るシーンから始まる。 最近リモージュ製陶器の青いカフスボタンを愛用している。 場…

フェルメール「ターバンの少女」

絵画についての記事を一年以上も書いていないとは気がつかなかった。 ひとつ前の記事が昨年の11月に近代美術館での写真展なのですから、そういえば観たなと記憶が蘇る。 その昔、美術学院で毎日デッサンしていたことがあったり、本来であれば音楽より美術…

マーラーの映画

映画「マーラー、君に捧げるアダージョ」を横浜黄金町で観てまいりました。 先週まで夜の渋谷で上映していましたが、今回ちょっとしんどかったのは午前10時15分開始ですから、私にとっては早朝みたいな時間で、頑張って起床し眠い目を擦りながら劇場に到着。…

負の街とマーラーの映画

渋谷で上映しているサロネンが音楽担当のマーラーの映画がそろそろお仕舞いになるので、行かなければと思っていたのですが、油断していて今夜しか時間が作れません。 普通であれば出かけるのですが、明日明後日と大切な仕事があるため躊躇している状態。 と…

映画「ガブリエル」

映画「ガブリエル」を観ました。 監督・脚本 パトリス・シェロー 音楽 ファビオ・ヴァッキ キャスト ガブリエル・・・イザベル・ユベール ジャン・・・パスカル・グレゴリー ジョセフ・コンラッドの原作をシェロー自ら翻訳し映画化 この作品、理由はわかりま…

何時でも虹はあがる。

明日も明後日もオフだから深夜であろうが時間を気にしないでいられる。 皆様のブログを読ませていただきながら、既にコンサートに出かけられていたり、美術館もそう、こだわりのレコードやCDを購入したり、フナ寿司を食べたり・・その度に行動的な皆様に感心…

書庫消失

昨晩、ブログの書庫を増やしたり整理をしていたら間違って「映画の話」を消去してしまった。 恐らく7つの記事が消滅したと思いますが時間も経過しているから自分で何を書いたのやら、それでもリンクレイター監督「ビフォー・サンセット」をアメリカ映画で唯…

マルターラーのトラヴィアータ

YOUTUBEでマルターラーを検索したら「椿姫」の映像が出てきまして、これがDVD化されているのか知らないがヴィオレッタがシェーファー、アルフレードがカウフマンなのだから興味津々。 夢中になってしまい、一幕だけですが観てみました。 この二人がヴェルデ…

コパーとブレヒト

陶芸家ハンス・コパーの特集「日曜美術館」。 ユダヤ人の父ドイツ人の母、裕福な家庭に生まれ育ったが大戦中に父親が自殺、19才のハンスは独り英国に渡り以来母と離れ離れ、しかしルーシー・リーとの運命的な出会いに恵まれ陶芸家人生を歩み始めた。 陶芸の…

小山敬三画伯のアトリエと子供の頃の記憶

汗をかきながら帰宅したのが夕方、その後うとうとしてしまい気がついたら外は雨、大地が潤い幾分涼しげ、子供の頃の夏はこんな感じだったよなと思う。 私はこれまで神奈川から出たことがないのだけれど、鎌倉に来たのは比較的最近で、前は横浜その前は座間、…